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  • 灘井社長のひとりごと
  • 2025.04.17

灘井社長のひとりごと 111話「M&Aにおけるグループインという考え方」

すべての人を家族と思い歩んでいる灘井です。

今日は、M&Aにおける「グループイン」という考えについて記載したいと思います。

M&Aというと、「売却」「買収」「子会社化」といった言葉が先行しがちです。ですが、実際の現場では、こうした言葉が持つネガティブな印象を避け、より前向きな表現が使われることも少なくありません。

そのひとつが 「グループイン」 です。

グループインとは、簡単に言えば「ある会社が別の企業グループの仲間入りをすること」。
特に中小企業やオーナー企業が、大手企業や資本力のあるグループの傘下に加わるケースでよく用いられる表現です。

◯グループインが選ばれる理由

「売却」や「子会社化」という言葉には、
•経営に行き詰まったのか?
•独立性が失われるのでは?
•買われてしまったんだな…

といったマイナスイメージがつきまといがちです。

しかし、グループインという表現を用いることで、事業の成長や発展のための前向きな選択であることを伝えやすくなります。

実際、多くの企業が次のような理由からグループインを選択しています。
•グループの資本力や販売網を活かして、さらなる事業成長を目指す
•経営体制を強化し、社員の雇用や待遇の安定を図る
•後継者問題を解決し、会社の存続を守る

◯社員や取引先への伝え方にも配慮

M&Aは「売り手」「買い手」の関係に見えがちですが、実際には新たなパートナーシップのスタートでもあります。

特に社員や取引先に向けた説明の場では、「グループイン」という表現を使うことで、
•吸収されるのではなく新しい環境での挑戦
•売り渡すのではなく成長戦略としての仲間入り

といった前向きなメッセージを届けやすくなります。

◯M&Aは「進化」の選択肢

今後の企業経営において、M&Aは単なる「終わり」や「引き継ぎ」ではなく、次のステージへの進化のための選択肢です。

「グループイン」という言葉を知っておくだけでも、M&Aをより前向きに理解するきっかけになると思います。

事業の継続や発展を見据えたM&A・グループインについて相談してみたい方は、ぜひお気軽にご連絡ください。
「大切にしてきたものを、これからも活かす」ための選択肢を、一緒に考えていきましょう。

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