- 灘井社長のひとりごと
- 2025.04.11
灘井社長のひとりごと 109話「M&Aの企業の価値は十人十色」
すべての人を家族と思い歩んでいる灘井です。
今日のテーマは、「M&Aの企業の価値は十人十色」。決算書に現れない“価値”をどう伝えるかです。
先日、決算書だけいただいて、価格算定してくださいと依頼されたことがキッカケで、このテーマをあげさせていただきました。
M&Aにおける「価格設定」は、単なる財務指標の計算ではありません。買い手が何に価値を感じるかによって、同じ企業でも提示される価格は大きく変わります。いわばM&Aの値決めは“十人十色”。
では、どうすれば自社の「本当の価値」を適正に、あるいは高く評価してもらえるのでしょうか?
1. 決算書に現れない“価値”とは?
•ブランド力
•長年の取引先との信頼関係
•経営者や従業員の人間性
•地域での評判や社会貢献
•独自のノウハウや営業フロー
これらはすべて、数字では表せないが、M&Aにおいて大きな差別化要因になります。
2. 買い手の視点:何に魅力を感じるのか
•同業であれば、顧客リストや営業効率
•異業種であれば、新しいチャネルや事業の多角化手段
•投資家であれば、再成長の余地やブランド価値
買い手ごとに重視するポイントは異なるため、「誰に売るか」によって価値の伝え方も変えるべきです。
3. 高値になるM&Aを実現するために
•自社の「数字以外の魅力」を整理する
•社内外の関係者の声を集め、“物語性”を持たせる
•第三者による評価・推薦(顧客の声、地域の評判)を活用
•信頼できる仲介者にストーリーを伝えてもらう
M&Aは単なる「売却」ではなく、「バトンをつなぐ」行為です。決算書の数値だけでは測れない企業の想い、文化、人を、どう伝えるか。それが価格にも反映される時代になっています。
あなたの会社にしかない“価値”を上げ、しっかり伝える準備を始めるのはいかがでしょうか?