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  • 灘井社長のひとりごと
  • 2025.03.08

灘井社長のひとりごと 104話「丁寧なM&A」

すべての人を家族と思い歩んでいる灘井です。

今日のテーマは、「丁寧なM&A」です。

「丁寧なM&A」とは、単なる事業の売買ではなく、買い手・売り手双方が納得と共感ができ、統合後も円滑に運営できるよう慎重に進めるM&Aのことです。
単に時間をかけるというだけでなく、関係者との対話や文化のすり合わせを重視するプロセスが求められます。

事業の関連性や財務・税務・法務・人事などだけでなく、お互いが、大切にしている経営理念や目指しているもの、築いてきた企業文化や価値観などが共有でき、そして、一緒に向上できるかどうかを見極めることが、成功の鍵となります。

時間をかけて相手を知ることで、統合後の摩擦を減らし、シナジーを最大化する道筋が見えてきます。

丁寧なM&Aのポイント

① 目的と価値観のすり合わせ

  • 財務的な条件だけでなく、経営理念・文化・ビジョンの一致を重視
  • 特に事業承継型M&Aでは、創業者の思いや従業員の価値観を尊重

② 関係者への丁寧な説明と合意形成

  • 従業員、取引先、顧客に対して十分な説明と対話の時間を確保
  • 取引先や金融機関との信頼関係を維持するための適切な発信

③ 充分なデューデリジェンスとリスク管理

  • 事業・財務・税務・法務・人事などだけでなく、企業文化や組織運営の相性も確認
  • 統合後の課題(人材配置・ブランド維持・業務フロー)を想定し、対策を事前に検討

④ 統合プロセス(PMI)の丁寧な実行

  • 買収完了後も、スムーズな運営ができるよう引継ぎ期間を長めに確保
  • 経営者の交代時に従業員の不安を軽減するためのサポート体制を構築
  • 経営統合後の具体的なスケジュールやロードマップを明確化

なぜ丁寧なM&Aが重要か?

  • 統合後のトラブルを防ぎ、スムーズな経営移行ができる
  • 従業員や取引先の信頼を損なわずにM&Aを成功させる
  • 長期的な成長を見据え、より良い未来を創るM&Aが実現できる
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