ブログ
  • 灘井社長のひとりごと
  • 2024.07.18

灘井社長のひとりごと 16話「買い手様としてM&Aをする前にご検討いただく、アンゾフの成長マトリクスについて」

おはようございます。灘井です。

今朝は、買い手様としてM&Aをする前にご検討いただく、アンゾフの成長マトリクスについて、ふと思いました。

アンゾフの成長マトリクスは、事業の成長戦略を考える際に非常に効果的なフレームワークです。特にM&Aを通じて事業を拡大する際には、このフレームワークに基づいて戦略を検討し、判断することが容易になります。

アンゾフの成長マトリクスは、製品と市場を軸に分けた2×2のマトリクス図で、以下の4つの戦略を表現します。

アンゾフの成長マトリクス 図

市場浸透戦略(既存製品×既存市場):既存の製品・サービスを既存市場に投入する戦略です。価格引き下げやマーケティング投資などを通じて製品のシェアを増やし、市場浸透を図ります。例えば、コカ・コーラは多額の費用をマーケティングに投じて製品を市場に浸透させることで知られています。

新製品開発戦略(新規製品×既存市場):既存市場に新しい製品・サービスを投入する戦略です。既存顧客からの売上を増やすことを目指します。例えば、化粧品会社がヘアケア製品に加えてスキンケアの新商品を展開する場合が該当します。

新市場開拓戦略(既存製品×新規市場):既存の製品・サービスを新しい市場に投入する戦略です。海外進出や新たな顧客層の獲得が該当します。例えば、IKEAが母国スウェーデンからアジア市場に進出する戦略がこれに当たります。

多角化戦略(新規製品×新規市場):新しい市場に新しい製品・サービスを投入する戦略です。これはハイリスク・ハイリターンの成長戦略であり、水平型多角化、垂直型多角化、集中型多角化、集成型多角化の4つに分類されます。

アンゾフの成長マトリクスは、M&Aに限らず、自社の強みを再認識し、成長戦略を立てるのに役立ちます。また、戦略の見直しの際にも有効です。

健全な事業の継続と発展を心から願い、また、少しでもお役に立てれば嬉しく思います。

top